Posts Tagged ‘OLPC’

OLPC ディスプレイの秘密

水曜日, 8 月 23rd, 2006

100ドルPCプロジェクト(OLPC)では液晶ディスプレイとメッシュネットワークの2つが大きな技術的課題となっているのだが、そのうちの1つ液晶ディスプレイについて eWEEK(翻訳は ITmedia)が CTO のメアリー・ルー・ジェプセン氏にインタビューしている。

この記事を読むとどうやら OLPC の液晶ディスプレイは ClearType のようなソフトウェア技術をハードウェアで実現するようだ。OLPC の液晶ディスプレイの特徴としてモノクロモードとカラーモードで解像度が変わるわけだが、ClearType が RGB の1ピクセルを R, G, B のサブピクセルにわけて擬似的に3倍の解像度を実現していることを思い浮かべるといい。

「ピクセルのレイアウトをカラーの対角ストライプに変更しました。これにより、パネルの解像度を水平方向と垂直方向の両方に増減できるようになりました(標準のレイアウトでは、水平方向にしか増減できません)。」

というのはこのことだ。ClearType は通常の LCD を使用するため水平方向に対し解像度が3倍になる。縦横どちらにも解像度を引き延ばすために斜めにしたということらしい。もうひとつ肝なのが

「コストのかさむカラーフィルターの一部(あるいはすべて)を削除しました。」「ピクセルを常に特定のカラーに制限しないことにしました。どのピクセルも、あらかじめ色を指定しておくか、モノクロにしておくことができます。」

つまり RGB の各ピクセルの色を切換えることができるらしい。これによりカラーフィルタはいらなくなるし、ClearType のような擬似的な解像度の増加ではなくちゃんとした解像度の増加が可能ということらしい。いったいどういった技術によりそれが可能なのか私には皆目検討がつかないのだが非常に興味深いところである。

さて気になるところが2点。

ひとつはカラーモードの場合はいいとしてモノクロモードのとき対角ストライプによりソフトウェア的な問題は発生しないのか。結局解像度が増えると言っても ClearType のようにアンチエリアシングでしか効果を発しないのかもしれない。

もうひとつは、この液晶を普通のノートPC用に売らないのかということである。もし喧伝されているようないいことづくめなら(普通デメリットはわざわざ言わないのですべてを真に受けるわけにはいかない)、当然 OLPC 以外のノートPCでもメーカーは使いたいと思うだろう。その場合、膨大なパテント収入が発生することが予想されるわけだがそれがどこに入るのか(たぶん MIT?)、また OLPC プロジェクトに還元されて価格をさらに安くできないのかなど気になるところである。

100ドルPCプロジェクトのディスプレイ、どこが画期的なのか?(ITmedia)

ネグポン、大いに語る

火曜日, 6 月 6th, 2006

ネゴロポンテのおっさんが Red Hatユーザーサミットの最終日で 100ドルPC(OLPC)についての講演を行ったそうです。

まぁ、Linuxユーザに対するリップサービスは置いといて、価格が 100ドルではなく 135〜140ドル程度になるらしい。

「100ドルPCによってデスクトップLinuxは急拡大」–ネグロポンテ氏が講演(c|net)

追記:実際に動く OLPC のビデオが下記のサイトで見れます。

First video of a working “One Laptop Per Child” laptop(Silicon Valley Sleuth)

OLPC 100ドルPC 稼働プロトタイプ

木曜日, 5 月 25th, 2006

100ドルPC の稼働プロトタイプがお披露目になったようです。

写真を見るとディスプレイ上部横のパーツを回転させると USB などの端子が現れるようになっているようです。回転させたパーツがなにか鬼の角のようにも見えます。

ディスプレイには Fedora(?) のデスクトップがうつってますね。

残念ながら手回しクランクは廃止。

OLPC 100ドルPC 稼働プロトタイプ(Engadget Japanese)
One Laptop per Child
MIT Media Lab:$100 Laptop の日本発売(tanomi.com)

$100 Laptop の新デザイン

土曜日, 3 月 18th, 2006

MIT の OLPC($100 Laptop)の新デザインが発表されていますね。ホームページも新しく http://laptop.org/ でオープンしています。

One Laptop per Child
MIT Media Lab:$100 Laptop の日本発売(たのみこむ)

$100 Laptop の製造先が決定

木曜日, 12 月 15th, 2005

$100 Laptop の ODM(Original Design Manufacture)先として台湾の Quanta 社が選出されました。ODM先は製造だけでなく最終的な設計工程にも関わるそうです。

あの100ドルノートPCがいよいよ実現へ–製造は台湾のクワンタに決定(c|net)
MIT Media Lab:$100 Laptop の日本発売(tanomi.com)

Alan Kay と $100 Laptop

金曜日, 11 月 11th, 2005

アラン・ケイってまた日本に来てたんですね。「HPスーパーサイエンスキッズ」カンファレンスの講演で $100 Laptop の話題にも触れています。

ただ、どういうわけか PC Watch の記事では MIT の M の字も出てきません。うーん(^^;

アラン・ケイがSqueakで変える教育現場(PC Watch)

「MIT Media Lab:$100 Laptop の日本発売」を tanomi.com

日曜日, 11 月 6th, 2005

だめもとで「たのみこむ」に $100 Laptop をリクエストしてみました。

11/6 現在:賛同者2名
11/7 現在:賛同者3名
11/8 現在:賛同者5名
11/11 現在:賛同者6名
11/18 現在:賛同者7名
11/24 現在:賛同者8名

MIT Media Lab:$100 Laptop の日本発売(たのみこむ)

ゼンマイ駆動の 100ドル・ノートPC

金曜日, 9 月 30th, 2005

MITのネグロポンテが発展途上国の子供向けに設計された低価格ノートPCの詳細を発表したらしい。

発展途上国向けの低価格PCというアイデアはいままで何度も出てきたが、いまのところどれひとつとして成功していない。正直なところ最初ネグロポンテの計画をネットニュースで見たときはそういう失敗例の1つになるだろうと話半分に思っていたのだけど、詳細が発表されたことでちょっと現実味が出てきた。さすが口八丁手八丁でメディアラボを創設したネグロポンテだけのことはある。

さて、電源は通常のもの以外にノートPCの横に付いたハンドルからも供給できるそうだ。eMate 300 用のゼンマイ式充電器を彷彿させて面白い。

ところで思うのだが「発展途上国のための」という枕詞はどうなのだろう。いままで失敗した(あるいは成功していない)この手のプロジェクトは「劣化した PC」を提供しようとしていることに敗因があると考える。なぜなら誰も「偽物」は欲しくないからだ。

ネグロポンテの100ドル・ノートPCは発展途上国だけではなくアメリカや日本などの子供たちにも喜んで受け入れられる「本物」の予感がただよっている。期待してみたい。

eMate の夢よ、ふたたび!

MITなど、100ドルノートPCの詳細を発表–ゼンマイ駆動も可能(c|net)
フォトレポート:ベールを脱いだ「100ドルPC」(c|net)