A・ハーツフェルドが語るブログ

CNET Japan のA・ハーツフェルドのインタビューの中でほんの少しだけブログについて触れられています。ちょっとどうかなぁと思うところがあるので個人的なコメントをつけてみたいと思います。

A: いいえ。ブログは過大評価されていると思います
G: 確かに、それには同意します

A: ブログはただのウェブページです。それがある種のスタイルに成形されているにすぎない。
G: いいえ、それが重要なことなのです。HTML はもともと文章構造とデザインを分離することがよしとされていましたが実際にはそのように使われることはほとんどありませんでした。私はこう思います。ブログシステムとは文章構造とデザインを分離をコモディティ化したものだと。これは非常に重要な要素です。

A: ほとんどの場合、ブログの原動力となっているのは利己主義です。
G: 原文では egotism(*1) なのですが、訳としては「独り善がり」「自己吹聴」あたりが適当なのではないでしょうか。ただ、ブロガーが自分のことを語りたがって何が悪いのでしょう。それはある人にとっては意味のあるものにもなりうるし、ある人にとっては何の意味もないかもしれない。ただそれだけのことです。ハッカーがプログラムをつくると何の違いがあるでしょう。ハッカーだって「独り善がり」で「自己吹聴」に自分のつくりたいプログラムをつくって公開しているだけでしょう。Linus Torvalds がメーリングリストに「こんなのをつくったんだけど。。。」と投稿したのは意味のないくだらないことだったのでしょうか。

あと podcast の箇所の訳ってあってる? この訳だとストリーミングとダウンロードという矛盾した内容になっているのだけど…

追記:“driven by egotism” は「個人的な動機」ぐらいの訳でいいのかもしれない。そうするとかなりニュアンスが変わってくる

*1) goo辞書で引く

A・ハーツフェルドが語る「Macの誕生と、その他の物語」(後編) 2/3(c|net)

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