MITのネグロポンテが発展途上国の子供向けに設計された低価格ノートPCの詳細を発表したらしい。
発展途上国向けの低価格PCというアイデアはいままで何度も出てきたが、いまのところどれひとつとして成功していない。正直なところ最初ネグロポンテの計画をネットニュースで見たときはそういう失敗例の1つになるだろうと話半分に思っていたのだけど、詳細が発表されたことでちょっと現実味が出てきた。さすが口八丁手八丁でメディアラボを創設したネグロポンテだけのことはある。
さて、電源は通常のもの以外にノートPCの横に付いたハンドルからも供給できるそうだ。eMate 300 用のゼンマイ式充電器を彷彿させて面白い。
ところで思うのだが「発展途上国のための」という枕詞はどうなのだろう。いままで失敗した(あるいは成功していない)この手のプロジェクトは「劣化した PC」を提供しようとしていることに敗因があると考える。なぜなら誰も「偽物」は欲しくないからだ。
ネグロポンテの100ドル・ノートPCは発展途上国だけではなくアメリカや日本などの子供たちにも喜んで受け入れられる「本物」の予感がただよっている。期待してみたい。
eMate の夢よ、ふたたび!
⇒ MITなど、100ドルノートPCの詳細を発表–ゼンマイ駆動も可能(c|net)
⇒ フォトレポート:ベールを脱いだ「100ドルPC」(c|net)
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