輪番停電

今日から関東は順番で計画停電を行う輪番停電がはじまる。

東京電力の地域割りが不明なことが多くてもぉ何が何やら。同じ地区名が複数(ものによっては3つ)入ってたり、東京電力の記者会見では22区は今日の時点では停電しないってことなのに地区名が入ってたり。現在の報道を信じるなら22区内は基本的に停電しないけど、一部のエリアが停電するところもあるからその区名が入ってるってことらしい。とどのつまりは当日その時間になってみないと当事者には判断のしようがないってこと。なんともいやはや。それならそれで番地レベルのもっと詳しいデータを出せばいいものをほんとにもぉ。とりあえず初日なので明日以降改善されることを期待する。

さて、それはそれとして。まさか輪番停電がこんなに影響があるものだとは思わなかった。ほんと甘くみていた。停電の地区は信号機も動かないので警察官が手旗信号で交通整理するそうだ。病院にも電気来ないので電源車を出してフォローするらしい。水道施設も自家発電装置のないところは断水。鉄道は山手線やその近辺以外は運転本数が減らされたり、うちのあたりとか明日は終日運休。とどのつまりは首都圏のインフラがずたぼろ。

東京の電力システムがいかに融通の利かないものかというのが今回の輪番停電でようくわかった。ここ2・3年はスマートグリッドと言う次世代送電システムが注目されているのだけれど、家庭用発電システム(太陽電池とか)の余剰電力を電力会社に売らないまでももっと病院や鉄道などピンポイントで送電を生かせるような柔軟な送電システムを構築しないとダメなんじゃないかな。

これだけ混乱しているのは最初のうちだけだと信じたいけど4月末までこんな調子だとほんと首都圏の都市機能や経済活動は機能不全になっちゃうよね。そもそも東京電力は4月末とか甘いこと言ってるけど定期点検で今回動いていなかった原発も今回の地震の影響がないか再点検が必要だからそんなに短期間で稼動可能になるとは思えないし、そうなるといま止まっている火力発電が復活してってことだろうけどそれだけでどれだけまかなえるのか。仮に5・6月はなんとか乗り切れても夏は無理っぽい気がする。

それにしても、あれもこれもいか首都圏が東北からの電力(原発・火力発電)に頼っていたかってこと。ネットではエヴァのヤシマ作戦から「みんなで節電して震災地に電力を送ろう」とか盛り上がってる人達がいるけど、その電力を貪るのはほんとうに深刻な震災地の東北ではなく東京なんだよね。とても複雑な気分。自分も含めて都民はあまんじてこの状況を受入れるべきなんだと思う。

結局のところもうずいぶん昔から言われてることだけどリスクヘッジのためにも東京一極集中を真剣に見直すいい機会なのかもしれない。

# ああ、それにしても自宅サーバどうしよ…

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