Mar '98

(C)1998 GNUE(鵺)
DATE: 1998/4/1

98/3/31
[BeOS] BeOS for Intel を店頭販売

秋葉原のぷらっとホームでは BeOS for Intel を今日の午後から店頭販売するそうです。

でも、今のバージョンじゃまだ VAIO 505 で動かないんだよなぁ(;_;)

BeOS for Intel の FAQ によると、11月の Comdex に日立のラップトップに BeOS を動かして見せれるかもしれないとのことだ。でもなんで日立なんだ??? VAIO のほうがよっぽどみんなの目を引くのに(^^;

[Literature] 第1回 インターネット文芸新人賞

インターネット文芸新人賞というのをやるらしい。選者は阿刀田高、大原まり子、島田雅彦。

応募期間は6月1日~6月30日。最優秀賞 賞金100万円、入選 賞金10万円。

ところで、選考委員座談会を読んでずっこけてしまった。阿刀田さんや島田さんには悪いけど(個人的には阿刀田さんの短編好きなんだけどね)、パソコンだから文体が変わるとか、インターネットだからどうだとか、いまだ【黒舟】意識があるのにはまいってしまう。パソコンもインタネーットもそんなに特別なものじゃないんだけどなぁ....


98/3/29
[Book] 今日の収穫

  • ダヤンのスケッチ紀行 モロッコへ行こう(池田あきこ 著)中公文庫

    紀行エッセイでは妹尾河童さんの『河童の覗いた....』シリーズとか好きなんだけど、ほんと絵が描ける人ってうらやましいね。


98/3/23
[Tool] デジタルヴォイスレコーダーと SmartMedia...

普段 月刊ASCII は読まないのだけど MACWORLD Expo/Tokyo の記事で注目する記事があるというので、いつものごとく書店でぱらぱらとめくってみた。でも問題の Expo の記事では目を引くものがなかった。そのかわり別のものが目に入った。デジタルヴォイスレコーダーである。

最近 SONY がケーブルでパソコンと繋げるものを販売しているが、目にとまったのはそういうものではなく、SmartMedia を使うものだ(メーカー名が書いてないぞ(^^;>ASCII)。前からこういうものがあればいいなとは思っていたが、既に商品化されていたとは知らなかった。メディアフォーマットとかデータフォーマットとか知りたいぞ。

ところで、私は前から PDA のシンクロ機能を非常に疑問に思っている。まぁ、不遇の Newton を長いこと使っているせいもあるがシンクロ機能ってそんないいもんじゃないぞというのが私の感想だ。最近は PSION も持っているがやっぱりシンクロ機能はそんなにいいと思わない。Zaurus なんかも同様ね。Pilot ユーザはよくシンクロが簡単だって威張るけど、本当にシンクロがそんなにいいの?

もちろんパソコンとのデータ交換やバックアップが不要で単体で使えればいいということを言いたいわけで決してない。そうではなくて、シンクロ機能という煩わしいものを使わずに、スマートにデータ交換やバックアップが簡単にしかも高速にできればいいのではないかと思っているわけだ。

さて、もう私が何を言いたいのかわかったと思う(笑)。そう、直接メディアでやりとりすればいいのではないかということだ。デジタルカメラでは既にケーブル方式からメディア方式に移行しつつある。だって、そうでしょ。ケーブルを繋いで転送プログラムを動かすよりは、メディアを抜いてパソコンに挿すほうがずっと簡単で高速なのだから。

デジタルヴォイスレコーダーでもそういう方向のものが出てきて私は非常に嬉しい。それと、私は前から言っているのだけど携帯電話やPHSでもメディアを挿入できるようにして欲しいと思っている(どこか作ってくれぇ~!)。

そして、PDA だ。もともとメディアを使えるわけだから、パソコン側でそのフォーマットを読めればいいだけではないか。もし編集したければパソコンから直接そのメディアを編集してもいい。いったい何の問題がある?

[Magazine] ウォズのインタヴュー...

MACWOLD Expo/Tokyo に来たということもあって、最近のウォズのメディア露出度は凄いね。あっちっこっちのパソコン雑誌にウォズのインタヴューが載ってるよ。まぁ、だいたいどれもこれも似たりよったりだけどね。

ところで MacPower のインタヴューでウォズが NC に対してどう思うかと言う質問に答えているね。同意見だ。というか、私が他のネットワークで書き散らしていることと同じ論旨だ(自分のホームページにちゃんと書けよ(^^;)

MacNC と騒いでいる頭の悪いアナリストや、Macゴロや、すぐに有名(声の大きい?)スピーカーの意見を鵜呑みにするユーザはどう感じるか知りたいな。

もっとも、ウォズって Apple 内での発言力はまるでないみたいだけどね。このインタヴューの中でも、コネクタ部の品質に関して役員会で説明したけど理解してもらえなかったというエピソードを言っているけど、これって前にもどっかでいっていなかったっけ?(う~ん、持ちネタの1つなのか(^^;)

まぁ、詳しい内容は雑誌を立ち読みしてもらうとして、このウォズの言っていることはしごくまともなことばかり言っているんだよね。それが理解してもらえないっていうのは Apple という企業の悲劇だね。

今ウォズはほとんど客寄せパンダ(顔はパンダというよりクマさん(^^;?)みたいだけど、彼の発言の持つ含意に耳を傾けてあげてほしい。

ただ、彼の欠点はその誠実過ぎるところだね...
誠実なだけでは人は動いてくれない。
彼は子供達の教育には熱心だったけど、Apple の役員や社員に対する教育は不十分だった。
彼は Apple の社内に彼の生徒を持つべきだったのかもしれない。

[BeOS] 漢字Talk on BeOS?

Mac のエミュレータと言えば BeOS の SheepShaver だけど、KanjiTalk (というか、System 7.x の日本語版)が動作しているスクリーンショットが Web で公開されています。

でも、SheepShaver って BeOS for Intel では動かないんだよね、残念(;_;)

[VAIO] MacOS on VAIO?

書店でぱらぱらとコンピュータ雑誌を立ち読みしてたら、Mac のアプリケーションを VAIO で動作させている記事がありました。これは、Windows or DOS で Mac のアプリケーションを動作させるというしろもので、完全なエミュレータではないのだけど(だから、日本語は動きません :-P)、遊びで動かしてみるには面白そう。

98/3/22
[PSION] Philips Smartphone with PSION Software

前から噂のあった Philips のスマートフォンがいよいよ登場するようですね。さてと、日本のほうはどうなっているのかな?

98/3/21
[Book] 今日の収穫

  • それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ(10) 金色のバニシング
    (庄司卓 著)富士見ファンタジア文庫

98/3/17
[Book] 今日の収穫

  • 不誠実な美女か 貞淑な醜女か(米原万里 著)新潮文庫

    題名はこんなだけど、ロシア語通訳の著者が書いた通訳に関するエッセイです(笑)

  • 初めての人にもできる 会社設立一切(竹島重男 著)日本実業出版

[NTEncoding] prefs view のサンプルコードを登録

海外から prefs view の問い合わせがあったのだけど、英語で回答するよりはサンプルコードをつくるほうが早かったのでつくっちゃいました(^^; もっともベーシックな方法ですが参考にして下さい。

98/3/12
[Tax] 確定申告

ようやく確定申告終わりました。これで少し気が楽になった(^^)

98/3/9
[User Interface] Rhapsody で WYSIWYG の復活を!

昔からの Mac ユーザだったら誰でも 72dpi のディスプレイ解像度というものを知っている。もともと Mac が WYSIWYG(What You See Is What You Get) と言っていたのは、72dpi のディスプレイで見て、72dpi のプリンタで出力していたからだ。当然、見ためと出力は完全に一致した。

プリンタの解像度が高くなり、PostScript が導入されて見ためと出力が一致しなくなった後も、Mac は頑なに 72dpi をまもりつづけた。だから当時の Mac はディスプレイ上のスケールが現実のスケールと一致していた。ディスプレイに定規を当ててみるとよくわかる。あるいは出力した紙をディスプレイに重ねてみてもいい。

当時は Mac は解像度が低くて、Windows は解像度が高いといういわれのない批判もされた。彼らには 72dpi の本当の意味がわかっていなかったのだ(Windows は大きなディスプレイで表示すると表示エリアが広くならずに解像度が荒くなるというおばかな仕様だった)。その Mac も時代の流れには逆らえず 72dpi の原則を壊してしまうようになっていった。記憶が不確かだが Performa が登場したあたりからだと思う。

さて、Apple を追い出された Jobs がつくった NeXT であるが、彼のスタッフはワークステーションの高解像度ディスプレイを頭に NeXT をデザインした。当然、彼等は Mac の 72dpi という解像度を不十分だと思っていただろう。彼等も WYSIWYG の思想を持っていた。だが、NeXT Cube がなくなり、PC互換機に寄生するようになってからはそんな贅沢は言えなくなった。私は NeXT に詳しくないので知らないのだが、NeXT Cube のディスプレイ解像度はいくつか知っている人がいたら教えて欲しい。

以前あるメーリングリストで OPENSTEP のアイコンは大きくて、Mac のアイコンは小さい。Rhapsody はどうなるのだろうという話があった。だが、72dpi の解像度でデザインされた Mac のアイコンが小さく見え、より高解像度でデザインされた OPENSTEP(NeXT) のアイコンが大きく見えるのはあたりまえなのである。

だから、Rhapsody のユーザインタフェースを考える場合、どちらのアイコンサイズを採用するかを考えるのではなく、Rhapsody ではどのディスプレイ解像度を採用するかを考えるべきである。アイコンのドット数はそこから自然と決まるだろう。

Mac では 72dpi の解像度が時代遅れになってしまった。NeXT ではハード部門がなくなることにより WYSIWYG は失われてしまった。だが、Rhapsody の登場は WYSIWYG の復活のチャンスかもしれない。

全ての Rhapsody で WYSIWYG は無理だろう。だが、今後登場するだろう Rhapsody のプレインストールMac では WYSIWYG が可能かもしれない。これは OS とハードの両方を創っている Apple だからこそできることである。そして、Mac と NeXT の生みの親である Jobs になら可能である。


98/3/8
[Book] 今日の収穫

  • ウイグルの砂(神坂智子 著)角川書店
  • 永遠を見る娘(神坂智子 著)角川書店

    ようやく神坂智子のシルクロード・シリーズが全巻揃った(^^)

  • アタゴオル アタゴオル玉手箱篇 (7)(ますむら・ひろし 著)スコラ漫画文庫
  • 雲の名前(岩館真理子 著)角川書店

98/3/6
[Joke] プログラミング言語でみる性格判断

独断と偏見と経験による性格判断である。もし自分が当てはまるからといって、カミソリは送らないでほしい(^^;

  • C

    他人のプログラムは決して信じない。ライブラリは自分でつくるものだと思っている。

  • C++

    自己主張がなく、まわりに流されやすい。

  • Java

    俗物。熱しやすく、冷めやすい。

  • BASIC

    間違った基礎教育を受けた。もうやり直しがきかない。

  • Perl

    おたく。変態。奇才。

  • AWK

    詩人。夢想化。複雑な仕事には向かない。

  • SmallTalk

    理想主義者。現実を認めようとせず、箱庭に楽しみを求める。

  • Prolog

    論理主義者。哲学者。地に足がついていない。

  • LISP

    変人。協調性がなく、常に自分が正しいと思っている。

  • COBOL

    がんこで融通がきかない事務屋。すぐ昔話をする。時代に取り残されていることに気がついているが、自分ではどうすることもできない。

  • FORTRAN

    実験派の研究者。数学的・物理的な美しさは求めるが、プログラミングの美しさは求めない。

  • FORTH

    人間的な美しさよりも、機械的な美しさを求める。


  • 98/3/5
    [Interview] ウォズのインタビュー

    ASCII 24 にウォズがこないだの MACWORLD Expo で来日したときにしたインタヴューの Part1 が掲載されています。面白いので是非読みましょう。

    98/3/1
    [Weather] う、雪が降ってる(^^;!

    今年いったいどうしてしまったんだ。また雪が降ってるぞ。こんなに何度も雪が降るのって、俺が東京にきてからははじめてかな...

    [User Interface] スケーラブルなユーザインタフェースは存在しない!

    Newton の開発中止のニュースリリースの中で Apple は eMate の切り開いた市場に MacOS ベースの製品を投入するという。これがどういうものになるかは今の段階では何も言えないが、ユーザインタフェースについてちょっと考察してみよう。

    昔から Macユーザの中には「携帯のできる小さな Macさえあればいい」とよく言われてきた。Windows の世界での1つの回答は東芝の Libretto だが、Libretto タイプの Mac は本当に使いやすいだろうか? また、WindowsCE タイプの Mac があったとして、それは本当に使いやすいだろうか?

    ちょっと WIndowsCE サイズのディスプレイで Mac のユーザインタフェースが動いていることを想像してもらいたい。さて、あなたはそれを快適に操作することができるか? 少なくとも私には窮屈すぎて、無理だ。

    では Libretto の上の Mac ではどうだろう。目の悪い私にはアイコンが小さすぎて識別できない(ちょっとこれはいいすぎ(^^;)。ただ、ちまちました操作は快適とはとてもいいがたい。

    さて、次に逆ではどうだろう。大きな、そう 50インチぐらいのディスプレイに Mac のユーザインタフェースだ。メニューバーは遠すぎる。嫌いだがコンテクストメニューを使うことになるかもしれない。マウスの移動量はかなりもののになるだろう。

    では Newton ではどうだろうか。もし、Wiz サイズの Newton があったらどうだろう。あるいは A4 サイズの Newton だ。残念ながら今の Newton のユーザインタフェースはくずれるだろう。いや、既に MP2x00 や eMate ですらユーザインタフェースのくずれが出ている。

    Mac のユーザインタフェースを非常に優れたものだと思っている。ただ、その Mac のユーザインタフェースですらスケーラブルではないのだ。そして、Newton もまたしかりである。

    Apple の新しい携帯マシンがどのようなものになるかわからないが、そのサイズによってユーザインタフェースは決定されるだろう。もし、今の Mac と同じユーザインタフェースを採用するのなら、それは決して小さなモノにはならないだろう(もっとも、eMate300 と PowerBook を比べてみればわかるが、eMate300 は決して小さくはない(^^;)。そして、もし本当に小さなサイズになるのなら、それは Mac のユーザインタフェースにならないだろう。だが、その場合はソフトの互換性には疑問が生じる。