Jul '99

(C)1999 GNUE(鵺)
DATE: 1999/8/2

99/7/23
[Apple] Missing link...

iBook が出て Jobs が示した4つの窓は全て埋まったことになるのだが、それは結局 Apple (あるいは Jobs)が切り捨てた空白を際たてただけのように思う。

[Mac] iBook 登場..

ついにコンシューマポータブル iBook (P1) が姿を見せましたね。

発表前からいろいろ憶測が飛んでいたせいもあるけど、iMac ほどのインパクトはなかったです。ようはノートパソコンではなく、ポータブルな iMac ってことなんでしょう。個人的には食指はのびませんね。

まぁ、買う(飼う)かどうか、売れるかどうかはとりあえずおいといて、いいぬまさんの「あやしいML」でも話題になっているけど AirPort は面白そうです。

無線LANそのものは Apple のオリジナルな技術でも新しい技術でもないけれど、iMac が USB の牽引役になったように、iBook が無線LANの牽引役になることは間違いないように思います。

ところで Web のインプレッションを見るとみんな自分が持ったときのことばかり書いているけど、小学生が持った時のことは考えてみないのでしょうか。3kg の重さって小学生にとってはどれくらいの重さなんでしょう?

iBook が eMate のような K12 を視野に入れているのならこれは重要な要素だと思います。ブルーベリー(男子用)、タンジェリン(女子用)というのは考え過ぎだろうか...


99/7/15
[Expo] Macworld Expo NY を大胆予測!

Expo NY まであと1週間。コンシューマポータブルが出るんじゃないかと、Web では噂が絶えないが、私も他にはない独自のシナリオを予想をしてみよう。

Expo NY ではコンシューマポータブルの発表がある(希望的観測)。ただ、それだけではない。もう1つの発表がある。

Jobs はこう語りはじめるだろう。「Apple の財産である QuickTime は新たなステージを迎える。これがそれだ」おもむろにポケットからデジカメを取出す。「我々は QuickTime をこれだけ小さくした。これからは大きなビデオカメラもいらなければ、ケーブル付きのカメラもいらない。いや、そもそも Mac すら必要なくなるんだ。さぁ、これで撮れた」と、デジカメのボタンを数秒間押す。「もちろん、Mac でも見ることができる。しかもコンシューマポータブルならケーブルもいらなければ、特別なソフトはいっさい必要ない」デジカメからコンパクトフラッシュ Type II のマイクロドライブを取出しコンシューマポータブルに差込む。そう、コンシューマポータブルはコンパクトフラッシュ Type II スロットを採用しているのだ。「ではそのパートナーを紹介しよう....」ある日本メーカーが登場...

ある特定の日本メーカーが 8/20 から発売予定の特定の製品を想定しています。さて、このシナリオは無理があるだろうか(^^;?

[Handmade] Handmade Handheld Personal Computer...

自作ハンドヘルドに関してご意見いただきました(^^)

  • 私自身はハード屋ではないんですが、勤め先がハードウェアの設計・製造ベースなので、分かる範囲で少し。全体的な話としては,書かれている内容でけっこうイイ線いっているんじゃないかなぁ、と思います。

    ありがとうございます(^^)

  • それに加えて、部材の安定供給がされるかどうかという点もネックになるのでは、と思います。

    なるほど。パーツが手に入りやすい(かつ、価格が安い)ということは大切ですね。

  • あえてx86系にこだわることもなくて、Windows CEに多い NEC VR4xxxや日立 SH、あるいはARM系とかいろいろ選択肢がありますね。

    ですね。HP200LX の流れから x86 と書きましたが、個人的には 68K、ARM系が好きです。

    Intel SA1100(StrongARM コアのチップ)だとシリアルコントローラもディスプレイコントローラも内臓なのでかなり有利ですね。それに消費電力が少ないのもいいです。

    HP200LX のユーザって、やっぱり DOS じゃないとだめなのかな?

  • で、基本環境も HAL + BIOS + 簡易シェル というようなものを 考えていった方がいいと思います。逆に、ハードウェアとその基本環境だけ作って売るとか。

    基本環境だけで、あとはユーザが OS を自由に選べるというのがいいですね。

    PC互換機を買ってもどうせ Win はすぐ消しちゃうし、ハード的には魅力がある WinCE マシンもあるのだけど WinCE はいらないってよくあることですしね(^^)

    7/13 の Wanted で AT&T EO について書きましたが、開発テスト用なのか何なのか PC互換機で動作する PenPoint というのもあったらしいですね。うーん、自作ハンドヘルドで PenPoint が動作すると楽しいだろうなぁ...


  • 99/7/14
    [HPLX] 生産中止反対運動に思うこと...

    いいぬまさんのところで、生産中止が発表された HP200LX の生産中止反対運動が取り上げれたけど、HP200LX だったら反対運動とは別のもっと違う方法論があるじゃないかと思う。

    HP200LX の生産中止に反対している人たちは、たぶんあのコンパクトなサイズで、MS-DOSが動作し、バッテリ寿命が長く、キーボードがついているシンプルで快適なパソコンが欲しいのだと思う。

    HP200LX に限らず MS-DOS版のモバイルギアもなくなり(と書いたのですが、企業向けの生産が行われており、その一部がアキハバラにまわってきたりするらしい)、メーカーはどこも WindowsCE に移行しているわけだけど、もしメーカーのブランドにこだわらずそういうハードが欲しいのなら、メーカーに頼らず自分達でカスタムメイドのハードを造ることはできないだろうか? デスクトップ PC の世界では自作パソコンがよくあるが、ハンドヘルドの世界でも自作ハンドヘルドはできないものだろうか?

    Newton の場合と違って HP200LX の場合は枯れた技術の集大成である。80x86 系のカスタム・チップなんて腐る程あるし、DOS を動かしたいなら DR-DOS を乗せることもできる。DOS が嫌いなら PocketBSD という手もある(MS-DOS版モバイルギアはこれが嬉しい)。

    この構想は阻む問題は以下の3つだ。

  • 既存のチップだけでマザーボードをどこまで小さくできるか?
    マザーボードの設計を誰がやるか?
  • 匡体はどうするか?
    もし、匡体を金型からおこすとして幾ら費用がかかり、需要がいくつあればペイするか?
  • 個人に BIOS を売ってくれる企業はあるか?
  • こういうモノが好きな人にはメーカー勤めのハード屋さんが多いので、もし本気でやる気になればそのつてである程度は何とかなるのではないかと楽観的な予想をしている。たぶん、一番の問題は匡体作成のための費用だろう。

    半分夢みたいな話だけど、半分本気です(笑)

    私はハードにはあまり詳しくないので、実現性についてハード屋さんの意見を是非聴かせて下さい。また、「実は俺もそう思う」という意見も待ってます。

    メールは メーカーに裏切られた PDA ユーザ まで。


    99/7/13
    [Wanted] 消えていったモノ(PDA)たち

    ちょっと以下のものを触ってみたいので、もし持っている人がいたらメール下さい。

  • AT&T EO(Go PenPoint)
  • SONY PlamTop
  • Canon Ai ノート
  • えっと今さらのものばかりですが、PDA というものを再考してみたいなと考えているので、その参考にこれらの Pre PDA の動くものを実際に触ってみたなと思っています。

    # 特に PonPoint は触ったことがないので是非見てみたい。

    Zaurus、Palm OS、PSION、Windows CE などハードは考えられないほど高性能でコンパクトになってきているのだけど、どうも琴線を触れないというか、エクスタシーを感じないんですよね。

    そういう欲求不満から、つい「営業的に成功せずに消えていった (Pre) PDA を今の技術で再構成したらどうなるんだろう」と思ったりするわけです。


    99/7/12
    [Book] 今日の収穫

    • 季刊 本とコンピュータ 1999夏 トランスアート


    99/7/11
    [SF] 光瀬龍さん死去

    森下一仁さんのホームページの日記で知ったのですが、SF作家の光瀬龍さんが7月8日(木)頃7月7日(水)死去されたようです。

    小説のほうは正直あまり読んでませんが、NHK の少年ドラマシリーズ(「夕映え作戦」等)とか萩尾望都「百億の昼・千億の夜」「宇宙叙事詩」とか印象に残っています。

    謹んでご冥福をお祈りします。


    99/7/9
    [Book] 今日の収穫

    • 東京開花えれきのからくり(草上仁 著)ハヤカワ文庫
    • 河童のスケッチブック(妹尾河童 著)文春文庫