Pierre Design さんで掲載されている「OS X: A First Look」の翻訳についてのコメント(1/25)の続きです。
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Microsoft のソフトウェアでは唯一使っているのが Internet Explorer(以後 IE)なのだが、IE でいつもうっとおしいなあと思っているのがこのマウスオーバーである。勝手にバルーンを出さないで欲しい。
基本的にマウスオーバーというユーザインタフェースはあまり好きではない。結局は「うっとおしいし」か、それとも「かくれんぼ遊び」をしてしまうかのどちらかだからだ。
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ガムドロップ・ウィンドウコントロールに関してだが、ガムドロップについて書いた記事はどれも基本的なことを見落としているように思う。
みんなガムドロップのような配色によるユーザインタフェースを新しいものだと思っているようだが、実はそうではない。私の記憶に間違いがなければ、この配色によるユーザインタフェースは今はなき PiPPiN で提案されていたものである.....と、思う。
PiPPiN に関してはあまり注目してなかったので記憶が定かではないのだが、確か PiPPiN コントローラのボタン(これに色がついている)とディスプレイに表示されている機能を色で対応させることにより、どのボタンを押したらいいかがユーザに一目瞭然でわかるようにガイドラインが決められていたと思う。
コントローラはキーボードと違いボタンの数に限りがあるので、ひとつのボタンを複数の機能で使う必要がある。そのために、ボタンに意味のあるアイコンをつけることができなかったわけだが、Aqua のガムドロップにおける + や - などのアイコンは PiPPiN の○×△を思い起こさせる。
つまり、Aqua のガムドロップはマウスでもキーボードでもなく、コントローラのためのユーザインタフェースであるということである。
邪推をするならば、Apple は PiPPiN のようなスタイルの Mac OS X 搭載機を考えているのかもしれない。仮にこれを PiPPiN X と呼ぶことにすると、PiPPiN X はカーネル(Darwin)を ROM に焼き、UI を必要としないソフト(例えば DVD Video)ではシステムディスクは必要ない。
PiPPiN の頃と違い、今は iDisk もあれば Mac OS X Server による NetBoot もある。使える環境は揃っているわけだ。