Macお宝鑑定団さんで「現在開発中のiMovie 2.0 を Apple.com の iCard と統合(連携?)することを検討中」(元記事:Apple Insider)と伝えています。
ディスクスペースの問題がありいろいろと検討されている、ということらしいのだけれど、うーん、いったい Apple はどこまで自前の無料サービスでそういうことをする必要があるのかな。
Apple 自身がやらなくても、商用ISP がやればいいことじゃないかと思うんだ。WebObject を使えばそれほど難しいサービスじゃないしね。
もっとも、いくら簡単とは言え WebObject の知識が必要だし、NeXT も OPENSTEP も使ったことのないだろう商用ISP としては及腰になるだろうことは想像に難くない。そこで Apple は Mac OS X Server + WebObject + iCard をひとつのパッケージングにして商用ISP 向け商品として販売したらいいと思うんだ。もちろん、iMovie 2.0 との連携機能も入れてね。
こうすることによって、Apple は商用ISP の市場に食い込めるし、商用ISP としては付加価値ができ他社との差別化になるし、両方にとってそれなりのメリットがあると思うのだけど、どうだろう?
これだけデジカメが普及してくると、もうマニアではない普通の人にはデジカメで充分ってことになっていくと思うんだ。というか、もう数年もしたら「写真」と言ったらデジカメで撮った画像のことを一般に指すようになるんじゃないかな。
ところで日本語で「写真」というと「真実を写す」という意味が込められていると思うのだけど、デジカメで撮ったデジタル画像って銀塩フィルムのように真実をどれだけ写していると言えるんだろう?
もちろん、銀塩フィルムの場合だって合成写真は可能だけれど、デジタル画像の修正の容易さはその比じゃないよね。
そういうことを考えていくと、例えば「証拠写真」、デジカメで撮ったデジタル画像って「証拠写真」として有効なんだとうかというのが非常に疑問になってくる。
いまはまだいいかもしれないけど、ほとんどデジカメだらけの世の中になったときに「デジカメで撮った写真は証拠にはならない」なんてことになると非常に困ったことになるんじゃないかな。
つまり、デジカメ時代の写真の証拠能力という問題なわけだけど、いまのデジカメってそういうことに関してまったく考えられていない。いままではそういうことを考える必要性ってなかったかもしれないけれど、デジカメが銀塩フィルムに取って代わるような時代になると、そういう社会的な意味合いについても考慮する必要性が出てくるように思う。
ではどうやってデジカメで撮ったデジタル画像に証拠能力を持たせるかだけど、それが特定のデジカメで撮られた画像でかつ修正されていないことが保証できればいいんじゃないかな。技術的には、デジカメにシリアル番号を持っていて写真を撮る時にそのシリアル番号と日付をデジタル透かしで画像の中に入れておけばいい。
たぶん、いまこんなことを考えているのは俺だけかもしれないけど、きっと5年後・10年後にはその必要性がはっきりしてくると思う。