Open Source Conference 2004

OSC2004

今日は Open Source Conference 2004 に行ってきました。私が参加したのは以下の通りです。

– Project Looking Glass と Sun のオープンソース開発に対する意気込み
– オープンソースのRDBMS Firebirdプロジェクトの運営とその概要について
– Squeak祭り 2004
– KNOPPIXのこれから
– パネルディスカッション「オープンソースコミュニティを楽しもう」
– 懇親会

会場では偶然 Driftkingdom の koh さんに遭遇。Zope/Plone の洗脳をされました(嘘)。Zope の DB が面白そう。日本ではマイナーだけど海外では人気のある Python もちょっと気になる。

– Project Looking Glass と Sun のオープンソース開発に対する意気込み

やってることは Mac OS X(*1) や Windows(*2) も目指している方向性とかぶるので斬新さはそれほど感じない。ただ、意気込み(気負い?)は感じる。特にマネではない GUI をつくろう、いままでの一部の人たち(Apple と MS のこと)だけで GUI をつくるのではなくオープンソースでいろいろな GUI を試して行こうというのには共感するものがある。KNOPPIX などの Live CD で Looking Glass が使えると面白そうだからちょっと試してみようということができて面白いと思うのだがどうだろう(*3)。それにつけても Java というところに心理障壁が…

*1) GPU や 3D モデルを使ってレンダリングというのは既に Mac OS X 10.3 で実現してます。Tiger の Dashboard で裏返しになるというのがあったけど Looking Glass でも同じようなことをやってました。どっちが先なんでしょう(^^;?
*2) いつものことですが、Longhorn のAero Glass って Looking Glass の猿マネですね
*3) さすがに普段使う環境にすぐに入れる気にはならない

– オープンソースのRDBMS Firebirdプロジェクトの運営とその概要について

なるほど、Borland の InterBase から派生したんですね。
カンファレンススタッフには申し訳ないけど素人通訳が非常に辛かった(^^;

– Squeak祭り 2004

満員御礼、立ち見あり。掛合い漫才スタイルだった。SqueakFest’04参加報告、3Dコラボ環境Croquet、日本発プロジェクト(ODECo, 毛玉, NetMorph, 世界聴診器など)のデモ、新刊本紹介、企業支援の動向など。時間が短いということもありかなり駆け足だった。ある程度予備知識がありついていけるとそれなりに楽しいのだけど、ついてけない人にはかなりつらいように思う。

個人的には地味だけどオブジェクトがネット間で共有される NetMorph が気になった。どういう実装なんだろう。あと、今度出ると言う Squeak の新刊本。入門書や子供向けばかりでちょっという感のある Squeak 本だけど、今度の新刊本はかなり突っ込んだ内容みたいで面白そうです(ただし、装丁はださださになるみたい(^^;)

– KNOPPIXのこれから

がらがらでした。満員の Squeak の後だとかなり寂しい。人数が少なかった分和気あいあいとしていて、いろいろ質問できたしそれなりに面白かったです。

あと例の「ぽえりな」の発表もありました。萌えは別としていろいろな可能性を感じさせてくれます。子供向け Linux、シャア専用Linux、ゲーム専用CD…etc。どっかのアニメ

– パネルディスカッション「オープンソースコミュニティを楽しもう」

コミュニティかぁ。みんなよくモチベーションがもつなぁと関心する。

– 懇親会

omicron OS を qemu で動くのを見せてもらう。名前だけはすっごい昔に聞いたことがあるけど実際に見るのは初めて。それと独自OS「OSASK」をつくっている川合さんとお話しする。自分で OS をつくっちゃう人がいるんだ凄いなぁ。

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2 Responses to “Open Source Conference 2004”

  1. abee より:

    こんにちは。阿部です。Squeak祭りにご参加ありがとうございます。NetMorphのドキュメントはこちらにあります(http://swikis.ddo.jp/NetMorph/)。基本的にはすべてのモーフにUUIDを振り、マップを検索してネット上の位置を特定したら、そのプロキシをローカルに生成し、それを経由してORBでコントロールという感じです。プロトコルは当初SOAPを使っていましたが、XMLのオーバヘッドが大きかったのでバイナリの独自プロトコルになっています。Morphicの実装はこのような拡張をあまり考慮されていなかったので、既存のeToysでできることがネット越しでもできるという当たり前のことを実現するのに苦労しました。

  2. GNUE(鵺) より:

    阿部さん、コメントありがとうございます。
    分散オブジェクトの世界ですね。なかなか難しそう(^^;