HDL-GX300 のバックアップと復元方法をメモしておきます。
【バックアップ方法】
バックアップには分解して HDD を取出す方法と、分解せずに eSATA HDD を使う方法があります。分解方法は下記の ITmedia の記事がわかりやすい。なお、HDD は SATA なので SATA対応の外付けHDDケースを用意しておきます。これにはセンチュリーの「裸族のお立ち台」が便利。
⇒ Hack!Hack!Hack! Giga LANDISKをDebian化 (2/4)
HDD を分解したくない場合は eSATA で接続できる 300GB以上の HDD が必要です。こいつを HDL-GX300 につないでミラーリングすればバックアップがとれます。
次に取出した HDD またはミラーリングした eSATA HDD からバックアップファイルを作成します。基本は ITmedia の記事と同じですが、Mac OS X を使うのでデバイス・ファイル名とかが若干違います。
- Mac に USB で接続する
- 読めないから初期化するかと聞いてくるので「初期化する」と応える
- ディスクユーティリティが起動するので、どういうデバイス・ファイル名で認識されているか確認する(わざわざコマンドを打つ必要はない)
- 「ターミナル」を起動
- 適当に作業用ディレクトリを作成して cd
- 以下のコマンドでバックアップ・ファイルを作成する
$ dd if=/dev/disk1s1 | gzip -c > disk1s1.dd.gz
$ dd if=/dev/disk1s2 | gzip -c > disk1s2.dd.gz
$ dd if=/dev/disk1s5 | gzip -c > disk1s5.dd.gz
disk1s1, disk1s2, disk1s5 の頭の disk1 は場合によっては disk2 や disk3 かもしれない(他のボリュームをマウントしているとそうなる)ので注意。ディスクユーティリティに表示されている名前を確認すること。
ITmedia の記事では圧縮せずにファイルを作成しているが、サイズがかなり違うので上記の例では圧縮をしている。disk1s3, disk1s4, disk1s6 は不要。
/dev/disk1s1 … ブート用
/dev/disk1s2 … Linuxシステム
/dev/disk1s3 … スワップ
/dev/disk1s4 … 拡張領域
/dev/disk1s5 … 管理データ
/dev/disk1s6 … ファイル共有のデータ領域
Mac OS X だと sfdisk が使えないので、HDL-GX300 で telnet/ssh が使えるようになったらリモートログインしたあとに sfdisk でパーティションテーブルのダンプを取っておく。
# sfdisk -d /dev/sda > sda.sfdisk
【復元方法】
復元方法はこの逆だがさすがにこのときは分解をする。復元のおまじないは
$ gzip -dc < disk1s1.dd.gz | dd of=/dev/disk1s1
$ gzip -dc < disk1s2.dd.gz | dd of=/dev/disk1s2
$ gzip -dc < disk1s5.dd.gz | dd of=/dev/disk1s5
バックアップのときに圧縮をしているので解凍しながらリストアしている。通常は disk1s2 と disk1s5 をリストアするだけで充分である。disk1s6 が壊れた場合は HDL-GX300 の管理画面からフォーマットしてあげればいい。パーティションそのものがぶっ壊れた場合は ITmedia の記事を参考に Linuxマシンからパーティションを復元して下さい。
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