とりあえず WWDC 基調講演の前に私の予想を記録しておくことにする。ただし「もし、Apple が Intel を採用するとしたら」という仮定での話で WSJ やネットニュースのように“噂”をさも既成事実のように思っているわけではない。
まず x86 Mac の可能性はほぼ0だと思う。そんなことをすれば iPod 景気で調子のよかった Apple の経営は傾くだろう。ではどんな可能性がありうるだろうか。
– x86 拡張カード
– XScale 搭載ブレードサーバ
– XScale 搭載 iPod AV
– XScale 搭載・無線タブレットディスプレイ
– XScale 搭載 HDD+DVDレコーダ
– Pentiam M デュアルコア搭載 HDD+DVDレコーダ
現状の Mac のアーキテクチャをまるまる置換えるというのは考えがたいが x86 拡張カードで Windows XP や Linux を同時に動かすというプランには Macユーザも魅力を感じるだろう。なんだかんだ言っても仕事で Windows XP や Linux を要求されることは多いわけで、性能の出ない Virtual PC よりはリアルな CPU を搭載して実行できるほうが快適なのはいうまでもない。
現在 Xserve はあってもブレードサーバを Apple は持っていない。消費電力と発熱量を押さえるために XScale を採用するという案である。ブレードサーバという特定用途ならばアーキテクチャ変更の影響は少ない。
iPod Photo はまだ完全な動画を扱うことはできない。そこで CPU を XScale に変更パワーアップした AV 仕様の iPod という案。
無線タブレットディスプレイは Mac 用のタブレット型ディスプレイで無線(IEEE802.11g または WiMAX など)でデータ転送を行う。タブレット型 PowerBook がいつまで待っても出てこないので、まぁこれぐらいは出して欲しいなと(^^;
HDD+DVDレコーダは別に PowerPC でも全然問題がないのだけれど、逆に XScale や Pentiam M デュアルコアでも問題はないと言える。XScale は省電力・低発熱、Pentiam M デュアルコアはデュアルコアの特徴を活かした録画・再生・UI の安定したレスポンスが考えられる。以前からずっと言っていることだが HDD+DVDレコーダこそデジタル・ハブになりうる潜在的ポテンシャルの製品であり、Apple はこの分野に進出するべきである。